【2013年度合宿報告】2日目―午前その2

・山本先生の勉強会

山本先生の勉強会では、H.C.Artmannの詩を勉強しました。4篇ほど作品を音読して、それぞれ訳し、気付いたことを一人ひとりが発表し、意味などを全員で考えていきました。一見、寝ない子どもを寝かしつける為の歌、のようであっても、その実皮肉な内容であったり、含んでいることが大人向けであったり、(あくまでこちらの解釈ですが、)色々と深読みできる作品でした。人物名など固有名詞が頻繁に出てきて、独和辞書を引いても載っていない単語がかなり使われていました。こういった、元々何かの映画やおとぎ話の知識がなければわからないものも多く、苦戦しましたが、少しずつ皆で意見を出しあって全体像をつかんでいく作業をしていけたと思います。全ての詩を分析していくにつれ、スペルを多少変えてまで韻やリズムを大切にした、他の形態にはない詩独自の特徴が浮き彫りになりました。
個人的には、今までドイツ語文学は物語かエッセイのようなものにしか触れてこなかったので、とても良い勉強になったと感じています。

(文責 二年 五嶋)


Allerleirausch. Neue schoene Kinderreime.

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